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Ian McDonald Discography / Foreigner

1977

Foreigner : Foreigner

  1. Feels Like The First Time
  2. Cold As Ice
  3. Starrider
  4. Headknocker
  5. The Damage Is Done
  1. Long, Long Way From Home [ co-writes ]
  2. Woman Oh Woman
  3. At War With The World
  4. Fool For You Anyway
  5. I Need You

Guitars, keyboards, horns, vocals

Produced by John Sinclair and Gary Lyons in collaboration with Mick Jones and Ian McDonald

大好き。
とにかく格好良く、キャッチーな曲の連続。 1曲目のイントロから最後まで飽きること無い名作だと思う。
マクドナルドの貢献度の高さは伺えるが、そのマクドナルドだけが売り文句になっていないのがこの作品(というか当時のフォリナー)の凄さだと思う。
マクドナルドは、” Starrider ” のイントロでフルート・ソロを演奏したり、作曲にも参加している ” Long, Long Way From Home ” では長めのソロとその後リフに絡むサックスを演奏しているが、良い意味でそれらが目立つことなく、曲にとけ込んでいる。
(追加:2001年6月25日)

尚、2002年に RHINO から突如再発された本作品には、4曲のデモ・トラックが収録されている。

  1. Feels Like The First Time
  2. Woman Oh Woman
  3. At War With The World
  4. Take Me To Your Leader

4曲の内、ボツになった ” Take Me To Your Leader ” を除きそのまま 1st に収録されている。
デモ・テイクのほうが、過剰なコーラスやSE、中途半端なギター・ソロ等のアイディア先行の贅肉だらけなのが興味深い。 この段階でマクドナルドがどの程度関与していたのか、明確なクレジットが欲しかった。
そのままでも怒濤の名盤である本作品に、4曲のデモ・テイクを収録した今回の RHINO の仕事は、とても素晴らしいと思う。
(追加:2002年4月25日)

 

1978

Live At The Rainbow '78 : Foreigner

  1. Long, Long Way From Home
  2. I Need You
  3. Woman Oh Woman
  4. Hot Blooded
  5. The Damage Is Done
  6. Cold As Ice
  7. Starrider
  8. Double Vision
  9. Feels Like The First Time
  10. Fool For You Anyway
  11. At War With The World
  12. Headknocker

Mick Jones    Lead Guitar, Keys, Backing Vocals
Lou Gramm    Lead Vocals, Percussion
Ian McDonald    Guitars, Keyboards, Sax, Flute, Backing Vocals
Al Greenwood    Keyboards, Synthesizer
Ed Gagliardi    Bass, Backing Vocals
Dennis Elliott    Drums, Backing Vocals

フォリナーが 『 Double Vision 』 発表前にイギリスで行ったライヴを収録した映像作品。
先にリリースされた 『 Live... Atlanta '79 』 と異なり、映像と音源が丁寧にリミックス、リマスターされており、名曲の数々を心ゆくまで堪能することができる。
名盤 『 Foreigner 』 から全曲収録されているのも嬉しいが、『 Double Vision 』 から ” Hot Blooded ” と ” Double Vision ” が収録されていることで、このセカンド・アルバムがよりシンプルな曲構成にすることでアメリカ市場での更なる成功を得ようとした意図もよく判る。
そして、動くイアン・マクドナルドである。
” Long Long Way From Home ” でのサックス・ソロや、” Starrider ” でのフルート・ソロでアップになる場面が最高で、テレキャスターを演奏している音が余り聴こえないことなど、どうでも良くなってくる。 2019年の今、本作品の需要がどれだけあるか分からないが、リリースを英断した関係者には心から感謝したい。
(追加:2019年3月10日)

 

Double Vision : Foreigner

  1. Hot Blooded
  2. Blue Morning, Blue Day
  3. You're All I Am
  4. Back Where you Belong
  5. Love Has Taken Its Tool [ co-writes ]
  1. Double Vision
  2. Tramontane [ co-writes ]
  3. I Have Waited So Long
  4. Lonely Children
  5. Spellbinder

Guitars, keyboards, reeds, vocals

Produced by Keith Olsen, Mick Jones and Ian McDonald

MTVバンドとしての 『 4 』 には及ばないものの、ファースト以上のセールスをあげたセカンド・アルバム。 シングル曲のキャッチーなところはファースト以上だと思うが、個人的には捨て曲の一切ないファーストの方が好き。 個人差が大きく出るところだとは思うが。
マクドナルドは、” Love Has Taken Its Too ” と ” I Have Waited So Long ” でサックスを演奏しているが、どちらも甘ったるいだけで格好良くない。 特に ” I Have Waited So Long ” はご丁寧にも2回もつまらないソロをとるため嫌になってくる。
マクドナルド作曲の ” Tramontane ” はインスト。 気持ちはわかるが、怒濤のロック・チューンできめてもらったほうが、ファンとしては割り切ることができる。
(追加:2001年6月25日)

 

The Original Movie Soundtrack    FM

  1. FM : Steely Dan
  2. Night Movies : Bob Seger
  3. Fly Like An Eagle : Steve Miller
  4. Cold As Ice : Foreigner
  5. Breakdown : Tom Pettey & The Heartbreakers
  6. Bad Man : Randy Meisner
  1. Tumbling Dice : Linda Ronstadt
  2. Poor Poor Pitiful Me : Linda Ronstadt
  3. Livingston Saturday Night : Jimmy Buffett
  4. There's A Place In The World For A Gambler : Dan Fogelberg
  5. Just The Way You Are : Billy Joel
  1. Life In The Fast Lane : Eagles
  2. Do It Again : Steely Dan
  3. Lido Shuffle : Boz Scaggs
  4. More Than A Feeling : Boston
  1. It Keeps You Runnin' : Doobie Brothers
  2. Your Smiling Face : James Taylor
  3. Life's Been Good : Joe Walsh
  4. We Will Rock You : Queen
  5. FM - Reprise : Steely Dan

スティーリー・ダンのオリジナル曲が収録されていることで有名なサントラ。
FM放送局をテーマに映画が制作されるということ自体が、今の感覚では全く理解されないかもしれない。 収録されている楽曲は、ロックと言うよりは今や死語となっている洋楽で、J-WAVE 登場前のエアチェック世代臭が漂うコンピレーションとなっている。
フォリナーのファースト・アルバムがリリースされたのは1977年で、本作リリースの前年である。 収録されている他のミュージシャンのキャリアを踏まえると、フォリナーは正に新人。 本サントラへの収録は、破格の扱いだったのかもしれない。
(追加:2018年5月10日)

 

1979

Head Games : Foreigner

  1. Dirty White Boy
  2. Love On The Telephone
  3. Women
  4. I'll Get Even With You
  5. Seventeen
  1. Head Games
  2. The Modern Day
  3. Blinded By Science
  4. Do What You Like [ co-writes ]
  5. Rev On The Line

Guitars, keyboards, vocals

Produced by Roy Thomas Baker, Mick Jones and Ian McDonald

フォリナーの3作目。 本作品をもってマクドナルドはフォリナーを脱退する。 その後の『 4 』 や 『 Agent Provocateur 』 の大ヒットを踏まえると残念なところもあるが、確かに潮時であったのかもしれない。 本作においてマクドナルドは、サックスすら演奏していない。
作品としては確かに息詰まったところもあるが、怒濤の名曲であるタイトル曲もあり、個人的にはファーストの次に好きな作品。
(追加:2001年6月25日)

2002年に RHINO から再発された本作品には、マクドナルドが作曲(共作)、単独プロデュースのボーナス・トラックが1曲収録されている。

  1. Zalia [ co-writes ]

甘ったるいだけのバラードと言ってしまえばそれだけなのかもしれないが、マクドナルドらしい憂いあるメロディも含まれている。 
マクドナルドが完全に主導権を握っている本作品は、フォリナーのどのアルバムに収録されていたとしても、完全に浮いてしまっていたと思う。 フォリナーにおいてマクドナルドはアクセントであり、主導をとってしまってはいけなかたことが期せずしてわかってしまった問題作なのかもしれない。
(追加:2003年1月10日)

 

Live... Atlanta '79 : Foreigner

  1. Tramontane
  2. Long, Long, Way From Home
  3. Blue Morning, Blue Day
  4. I'll Get Even With You
  5. Rev On The Red Line
  6. Head Games
  7. Dirty White Boy
  8. Fool For You Anyway
  9. Cold As Ice
  10. Modern Day
  11. Women
  1. Starrider
  2. Double Vision
  3. Feels Like The First Time
  4. Love On The Telephone
  5. Headknocker
  6. Jam
  7. Hot Blooded
  8. Outro

リリースは2019年

Lou Gramm - Vocals
Mick Jones - Guitar, Vocals
Dennis Elliot - Drums
Rick Wills - Bass
Ian McDonald - Keyboards, Sax, Flute
Al Greenwood - Keyboards

King Biscuit Flower Hour で放送された音源を CD化した作品。 Professionally re-mastered とクレジットされてはいるが、そもそもこのシリーズは、手持ち音源を CD にそのまま焼く行為のことをリマスターと勘違いした人達によって制作されているので、大きな期待をしてはいけない。
ただフォリナーのファンにとっては最高な内容で、私も購入後2枚のCDを連続して3回聴いてしまった。 雑な音処理や愛のないジャケトット等、制作者側に対する文句はあるが、フォリナーの地力の凄さは見事にパッケージングされている。 フォリナーに対して産業ロック等揶揄する言葉は絶えないが、観客の煽り方やソロ廻し等、ライヴ・バンドとしてのフォリナーの良さが再認識できる作品となっている。
そしてイアン・マクドナルドの在籍時のベスト選曲となっている結果、その活躍度が高いのも嬉しい。 マクドナルドが共作者としてクレジットされている ” Tramontane ” をオープニングに、続けてサックス・ソロが爆発する ” Long, Long, Way From Home ” という流れにまずやられる。 そして ” Starrider ” なのだが、なんと4分にも及ぶマクドナルドのフルート・ソロがフィーチャーされている。
スピーカーの前で5時間鎮座してしまったのも、お判り戴けると思う。
(追加:2019年2月10日)

 

1985

Original Sound Track Of The Warner Bros. Motion Picture    Vision Quest

  1. Only The Young : Journey
  2. Change : John Waite
  3. Shout To The Top : The Style Council
  4. Gambler : Madonna
  5. She's On The Zoom : Don Henley
  1. Hungry For Heaven : Dio
  2. Lunatic Fringe : Red Rider
  3. I'll Fall In Love Again : Sammy Hagar
  4. Hot Blooded : Foreigner
  5. Crazy For You : Madonna

ゲフィン・レコードによるサウンドトラック。 映画は未見だが、ジャケットから想像できるストーリーが7割程度当たっている気がする。
この時期のサントラブームをゲフィンが見逃すわけがなく、王道の作品がつくり上げられている。 勿論この「王道」という表現は、捻りがない、という意味で、MTV時代がそのままパッケージされている。
そんな中で、『 4 』 からではなく、マクドナルド在籍時代のフォリナーの楽曲が異彩を放っている。 裏ジャケットに 「 Produced By Keith Olsen, Mick Jones, Ian McDonald 」 と、マクドナルドの名前がしっかりとクレジットされているのも嬉しい。
(追加:2018年5月10日)

 

1993

Best Of Live : Foreigner

  1. Double Vision ( Recorded at The Spectrum, Philadelphia, PA, October 22, 1979 )
  2. Cold As Ice ( Recorded at the Memorial Auditorium, Syracuse, NY, October 28, 1979 )
  3. Damage Is Done ( Recorded at the Richmond Coliseum, Richmond, VA, September 7, 1979 )
  4. Women ( Recorded at the Memorial Auditorium, Syracuse, NY, October 28, 1979 )
  5. Dirty White Boy ( Recorded at The Spectrum, Philadelphia, PA, October 22, 1979 )
  6. Fool For You Anyway ( Recorded at a live radio broadcast, WKQX, Chicago, IL, July 1,1977 )
  7. Head Games ( Recorded at the Memorial Auditorium, Syracuse, NY, October 27, 1979 )
  8. Not Fade Away
  9. Waiting For A Girl Like You
  10. Juke Box Hero
  11. Urgent
  12. Love Maker
  13. I Want To Know What Love Is
  14. Feel Like The First Time ( Recorded at the Memorial Auditorium, Syracuse,NY, October 28, 1979 )

guitars, keyboards

メンバーのゴタゴタ、アルバムの売り上げ減少、そんな時期に発売された本ライブ・アルバムは、当然のように注目を浴びることはなかった。 しかしながら初期からMTVバンド時代と全盛期の楽曲を集めているだけに、作品としては充分に楽しむことができる。
なによりもマクドナルドのライヴ・テイクが収録されていることが貴重だ。 確かにサックスやフルートは演奏していない、ギターやキーボードもバッキングが中心でどの音がマクドナルドだか判別もあまりつかない。 それでもクリムゾンの初期のライヴ音源、ハケットとの東京公演、ウェットンとのクソ音源、とマクドナルドのライヴ音源は少ないだけにやはり嬉しい。
(追加:2001年6月25日)

 

2003

Foreigner : The Foreigner Story

  1. Cold As Ice 
  2. Starrider 
  3. Juke Box Hero
  4. Long, Long Way From Home [ co-writes ]
  5. Feels Like The First Time 
  6. Double Vision 
  7. Hot Blooded 
  8. Waiting For A Girl Like You
  9. Urgent
  10. I Want To Know What Love Is

これは貴重な映像作品だと思う。
ミック・ジョーンズを中心に、マクドナルドを含めたメンバーのインタビューを絡めながらバンドのヒストリーをたどる作品のため、完奏される曲がないのが欠点だが、髪の毛が薄くなる前の動くマクドナルドを確認できるのが嬉しい。
ポイントとしては以下の点だと思う。
・ マクドナルドのインタビュー時差し込まれる、ライヴで楽器チェンジの為にサックスを放り投げる姿。
・ ” Starrider ” のイントロのフルート・ソロが完全収録。
・ ” Long, Long Way From Home ” のスタジオ・ライヴでのサックス・ソロ。
・ ” Feels Like The First Time ” での乳首を露わにしながらの、ギター演奏。
約60分の作品で4,200円という価格は、ほぼ同時期にリリースされたツェッペリンのDVDに比べて割高感があるが、上記場面の確認だけでも、充分元が取れると思う。
(追加:2003年7月10日)

 

2018

Double Vision Then And Now Live Reloaded : Foreigner

CD
  1. Cold As Ice
  2. Head Games
  3. Waiting For A Girl Like You
  4. Headknocker
  5. The Flame Still Burns
  6. Urgent
  7. Juke Box Hero
  8. Feels Like The First Time  
  9. Double Vision 
  10. Blue Morning, Blue Day 
  11. Long, Long Way From Home 
  12. Dirty White Boy  
  13. I Want To Know What Love Is  
  14. Hot Blooded  
DVD
  1. Cold As Ice
  2. Head Games
  3. Waiting For A Girl Like You
  4. Headknocker
  5. Say You Will
  6. Urgent
  7. Starrider
  8. Juke Box Hero
  9. Feels Like The First Time  
  10. Double Vision 
  11. Blue Morning, Blue Day 
  12. Long, Long Way From Home 
  13. Dirty White Boy  
  14. I Want To Know What Love Is  
  15. Hot Blooded
    Bonus Tracks
  16. The Flame Still Burns
  17. Fool For You Anyway

Foreigner Then :
Mick Jones    lead guitar, keys, backing vocals
Lou Gramm    lead vocals, percussion
Rick Wills    bass, backing vocals
Al Greenwood    keyboards, backing vocals
Ian McDonald    guitar, keyboards, sax, backing vocals
Dennis Elliot    drums, percussion
Foreigner Now :
Mick Jones    lead guitar, keys, backing vocals
Kelly Hansen    lead vocals, percussion
Tom Gimbel    guitar, sax, flute, backing vocals
Jeff Pilson    bass, backing vocals
Michael Bluestein    keyboards, backing vocals
Bruce Watson    lead guitar, guitar, backing vocals
Chris Frazier    drums, percussion

Recorded live at Soaring Eagle Casino & Resort, Mt. Pleasant, Michigan

フォリナーの新旧メンバーによる、主に初期の楽曲で構成されたライヴを収録した作品。
同窓会イベントとはいえ、イアン・マクドナルドが参加しているフォリナーを観られるということだけで、充分な価値がある。 ただ、今のマクドナルドに大観衆を魅了するカリスマ性は、残念ながら無い。 こういった類のイベントでありがちなのは、はち切れんばかりのウエストを昔の衣装でごまかすパターンと、現在のスタンスを頑なに貫くことでノスタルジーを求める聴衆の期待を損ねるパターンに大別されるが、マクドナルドの場合はそのどちらでもなく、ただただ市井の人がステージで演奏しているように見える。 このマクドナルドの自然体は、同窓会イベントにおける第3の参加方法なのかもしれない。
” Waiting For A Girl Like You ” や ” Urgent ” といった楽曲で無理やり参加させられて後ろでタンバリンかなんかを叩くマクドナルドを見ずに済んだのは幸いだが、どうせだったら 『 Head Games 』 までの楽曲には全て参加して欲しかった。 それが無理だったのなら、せめて ” Starrider ” のイントロのフルートだけは、マクドナルドに演奏してもらいたかった。
(追加:2020年5月25日)