1986
Toronto 1986 : Ministry
|
リリースは2015年
Alien Jourgensen - Vocals, Keyboards
Paul Barker - Bass
Roland Barker - Keyboards, Saxophone
Bill Rieflin - Drums
アル・ジュールジェンセンのソロ・プロジェクトとしてリリースされた 『 Twitch 』
後に、ミニストリーがバンド編成に移行していく時期を捉えたライヴ・アルバム。
『 Twitch 』 、及び同時期に発売されたシングル収録曲からの選曲(ファーストの 『 With Sympathy 』
からは無し)のため、ギターによるザクザク感がない演奏に絡むリーフリンの演奏が珍しかったりする。
何よりも、リーフリンの最初期のライヴ演奏が収録されていることが、貴重である。
(追加:2016年1月25日)
Big Sexyland : Revolting Cocks
|
Revolting Cocks
Luc Van Acker, Richard 23,
Alien Jourgensen, Bill Rieflin
ミニストリーのアル・ジュールジェンセンを中心にしたプロジェクト、レヴォルティング・コックスの作品。
ギターの活躍度が少ないのは同時期のミニストリーの作品 『 Twitch 』
と同じだが、プロジェクトとはいえ他のメンバーへの依存度が高くなっていることが、よい意味でラフさに繋がっている。
下手をすると曲として完成していないと思われかねないギリギリなところが、閉塞感を感じさせないことに成功している。
ミニストリーのライヴに参加したことが、リーフリンが本作品にきっかけになったものと思われる。
(追加:2014年9月25日)
1988
The Land Of Rape And Honey : Ministry
|
Ministry :
Alan Jourgensen
Paul Barker
Additional
Musicians :
William Rieflin
Chris Connelly
ミニストリーの作品で、ビル・リーフリンの名前が初めてクレジットされた作品。
この後の作品においてもリーフリンは参加したり参加しなかったりで、準メンバーといった関係なのだと思うがよくわからない。
無理やり例えるのならば、一時のキャメルとメル・コリンズの関係に近いのかもしれない。
加えてクレジットも曖昧なため、どこまでの貢献をしているのかよくわからない。 シングルとしてもリリースされた ” Stigmata ”
には、後にリリースされた編集盤の 『 Greatest Fits 』 に「 Drums, Backing Vox
」とクレジットされているが、それ以外は確認できなかった。 多分人力ドラムの殆ど全てを担当しているのだと思う。
1990年代前半に商業的にも成功するミニストリーだが、この時期は未だ良い意味で整理されていないインダストリアル・ミュージックといった感じである。
(追加:2013年11月25日)
Trait : Pailhead
|
作品自体にクレジットは一切ないが、ミニストリー人脈によるプロジェクト。
後にリリースされたミニストリー名義の編集盤 『 Side Trax 』 において、” No Bunny ”
を除く全曲の曲作りにリーフリンの名前がクレジットされており、演奏にも参加しているものと思われる。
生音中心の演奏で、同時期のミニストリーとの差異化が明確に行われており、リーフリンの活躍度も高い。
(変更:2014年5月25日)
You Goddamned Son Of A Bitch : Revolting Cocks
|
The
Revolting Cocks are :
Alien Jourgensen, Luc Van Acker, Chris Connelly, Paul Barker, Bill Rieflin
レヴォルティング・コックスのライヴ・アルバム。
Front 242 の
リチャード23が抜け、クリス・コネリーとポール・バーカーが加わったことで、編成的によりミニストリーに近づくとともに、メンバーが固定化したことでバンド色を強めている。
ライヴ・アルバムという選択もこの辺りから来ているはずである。
ファースト・アルバム収録曲も新曲も、ノリ一発の演奏なのではなく、リハーサルを丹念にこなしてきたことがわかる好盤である。
リーフリンの演奏はこの頃から既に達者なものであるが、四半世紀後にクリムゾンのドラマーに就任するとは、誰も思いつきすらしなかった。
(追加:2014年9月25日)
1989
The Mind Is A Terrible Thing To Taste : Ministry
|
William Rieflin : Drums, Programming, Background Vocals
リーフリンは、前作 『 The Land Of Rape And Honey 』
からミニストリーの作品にクレジットされるようになったが、本作品では作曲にもクレジットされるようになっている。
相変わらずクレジットが明確でないため、どの曲に参加しているかは不明確だが、クレジットされている曲=参加している曲と考えて良いのかもしれない。
前作以上に凶暴度が増している作品で、その理由のひとつがギターの活躍度が増えたことなのだが、もう一つの理由として、デジタル・ビートに加えられたリーフリンによる人力ドラムが挙げられると思う。
凶暴さと疾走感を兼ね備えた名曲 ” Burning Inside ”
の作曲に、リーフリンがクレジットされているのも嬉しい。
(変更:2014年5月25日)
1990
Naïve : KMFDM
|
リイシューは2006年
Hi-Hat On " Godlike ( Chicago Trax Version ) " : William Rieflin
KMFDM
はミニストリーとのツアー後の1990年3月、そのミニストリーのツアー・メンバーとシカゴの Chicago Trax
にてレコーディングを行っている。 そのレコーディングの中に、リーフリンがクレジットされている ”
Godlike ” がある。
既にツアー中に親交はあったものと思われるが、リーフリンがその活動の主軸をミニストリーから KMFDM
に移すきっかけになったと考えることもできる、貴重なセッションである。
オリジナルのアルバム自体は、サンプリングの問題で回収された後ている。 その後に 『 Naïve
Hell To Go 』 としてリリースされた時には当該曲以外も変更を加えられ、” Godlike ”
は Doglike Mix となり、2006年にリイシューされた際に Chicago Trax Version
が復活している。
(追加:2014年6月25日)
The Last Temptation Of Reid : Lard
|
Alien Jourgensen Guitars, Programming
Paul Barker Bass, Programming
Jeff Ward Drums, Vocals
Jello Biafra Voices, Deprogramming
with William Rieflin Drums On Forkboy And Mate Spawn &
Die
ミニストリーのアル・ジュールジェンセンとデッド・ケネディーズのジェロ・ビアフラによるラードのファースト・フル・アルバム。
45分にも及ぶ3曲入りEP 『 The Power Of Lard 』
に見られた腹底に残るような重くスローな曲は最終曲のみで、ギターのリフのザクザク感がやみつきになるようなファスト・チューンで構成されている。
リーフリンが参加しているのは2曲のみだが、本作品の中でも最速の楽曲で見事なドラムを披露している。
マルチ・プレイヤーであるリーフリンのドラマーとしての底力が感じる楽曲で、後に大ホールでの演奏からヒット・アルバムでのセッション等まで活動の幅を拡げる素養は、この頃から既に持っていたのかもしれない。
(追加:2014年9月25日)
In Case You Didn't Feel Like Showing Up ( Live ) : Ministry
|
William Rieflin - drums
ミニストリーの、1989、1990年のライヴを収録した作品で、Revolting Cocks の 『 You
Goddamned Son Of A Bitch 』 と同じくリーフリンの最初期のライヴ演奏が収録されている。
直近の 『 The
Land Of Rape And Honey 』 と 『 The Mind Is A Terrible
Thing To Taste 』 からの選曲されているのだが、リーフリンと Pigface
繋がりのマーティン・アトキンスによるツイン・ドラムに複数のギターが絡んだ結果、デジタルの比率は低く、人力度の高さが増している。
(変更:2014年5月25日)
Supernaut : 1000 Homo Djs
|
Wee Willie Reefer - Drums
ミニストリーの変名ユニット。 Pailhead とは異なり、1000 Homo
Djs には、1曲だけリーフリンがクレジットされている。
クレジットといっても、全員が変名でクレジットされている中、リーフリンも Wee Willie Reefer
となっている。
リーフリンが参加しているのは、ブラック・サバスの ”
Supernaut ” のコピー。
原曲の方がハードさが上廻っているいるのが、ちょっと残念。
(変更:2014年5月25日)
Gub : Pigface
|
元PiLのマーティン・アトキンスのソロ・プロジェクト色が濃いピッグフェイスのファースト・アルバム。
PiLの一時解体後、ミニストリーの作品にゲスト参加したことからその人脈が非常に濃い本作品のリリースまでの約5年間は、アトキンスにとって恵まれない時代であったはずだが、そんな経緯を経てリリースした本作品は総じて実験色が強くポピュラリティは低い作品である。
それだけにアトキンスが求めていた音が、これなのかもしれない。
リーフリンは殆どの曲でアトキンスとのツィン・ドラムの演奏をするだけではなく、共作者としてもクレジットされている。 PiLの名作 『
Flowers Of Romance 』
でのドラムを彷彿させるドタバタッとしたドラムがアトキンスで、それ以外のドラムがリーフリン、と区別すると多分当たっているのだと思う。
(追加:2015年11月10日)
Beers, Steers & Qveers : Revolting Cocks
|
Revolting Cocks are
Alien Jourgensen, Luc Van Acker, Chris Connelly, William Rieflin, Paul
Barker
レヴォルティング・コックスの3作品目。
本作品がリリースされたのは、ミニストリーの 『 The Mind Is A Terrible Thing To Taste 』 と 『
ΚΕΦΑΛΗΞΘ 』 という2大名盤を発表した間である。
よってその勢いそのままの佳曲もある一方で、息抜きをしたかったであろう姿勢が現れてしまった曲も混在している。
本作品の最大の成果は、原形は殆どとどめていない程の凶暴な、オリビア・ニュートン・ジョンの ” ( Let's Get ) Physical ”
の収録である。
(追加:2014年9月25日)
( Let's Get ) Physical : Revolting Cocks
|
Revolting Cocks Are
Alain Jourgensen,
Luc Van Acker,
Chris Connelly, William Rieflin, Paul Barker
『 Beers, Steers & Qveers 』
からシングル・カットされた、オリビア・ニュートンジョンのカヴァー。
レヴォルティング・コックスは、この後ロッド・スチュワートの
” Da Ya Think I'm Sexy? ” もカヴァーするのだが、どちらも原型を全く留めていない。
売ることを目的にしたような内容ではないにもかかわらず、費用を払ってまでカヴァーしたのは、只々ひたすら悪意を撒き散らかすことが目的であったに違いない。
本作には、Get と Talk の2ヴァージョンが収録されているが、Talk の方は後半 「 Physical 」
という繰り返しがひたすら続く極悪ヴァージョンとなっている。
(追加:2019年10月25日)
Stainless Steel Providers : Revolting Cocks
|
Revolting Cocks are :
Alien Jourgensen, Luc Van Acker, Chris Connelly, William
Rieflin, Paul Barker, Jeff Ward
『 Beers, Steers & Qveers 』 からのシングル。
タイトル曲は、同アルバム収録曲で、2曲目はアルバム未収録曲だがモッタリとしていてあまり面白くない。
” T.V. Mind Mix ” は、前作 『 Big Sexyland 』 収録曲の別ミックス。
(追加:2017年1月10日)