2011
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Toyah
Willcox : Vocals
Bill Rieflin : Bass, percussion, keyboards
Chris Wong : Bass, guitar
Guest Human : Robert Fripp
The Humans のセカンド・アルバム。
(追加:2011年10月25日)
Krank : KMFDM
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Directed and Played by Bill Rieflin
アルバム 『 WTF?! 』 に先行してリリースされたシングル。
リーフリンはカップリング曲である ” Day Of Light (
Revenge Mix ) ” にクレジットされているのだが、実際のところどこまで、何をやっているのか、よくわからない。
タイトル曲 ” Krank ” が、ハードかつポピュラリティの高い楽曲だけに、できればこうした曲で活躍して欲しかった。
(追加:2014年6月25日)
WTF?! : KMFDM
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『 WWWIII 』
以来8年ぶりにリーフリンの名前がクレジットされた KMFDM のアルバム。
ただクレジットから明らかなように、実質リーフリンは演奏を行っていない。
本作品後KMFDM はオリジナル・アルバムを1枚リリースしているが、そこにはリーフリンの名前は無い。 今後の KMFDM
の活動に、リーフリンがどのように関わっていくのかわからないが、もう一度ドラムで共演してもらいたい。
(追加:2014年6月25日)
Collapse Into Now : R.E.M.
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Musicians :
Scott McCaughey - guitars, keyboards, accordion, vocals
Bill Rieflin - drums, bouzouki, keyboards, guitar
Jacknife Lee - keyboards, guitar
R.E.M. のラスト・アルバム。
スタジオ・アルバム発表のインターバルの長期化、今の時代では短い40分程度の作品、スタジオ作とライヴを交互に発表、と後付で解散の予兆を見出すことはいくらでも可能だと思うが、実のところわかっていたのは、当人達だけだったはずだ。
いままでドラマーに徹していた、徹っせられていたリーフリンも、ブズーキ、キーボード、ギターとマルチ・ミュージシャンとしての力量を発揮する機会が与えられている。
ただそのクレジットが明確にされていないことが残念である。
(追加:2014年10月25日)
2012
Day Of Knowledge : Chris Connelly
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Chris Connelly - Voice, Guitar
Izi Coonagh Avison - Voice
Ben Vida - Electronics
Laura Deutsch - Voice
Kathleen Baird - Stick Fiddle
Jim O'Rourke - Electronics
Stephen Mallinder - Voice
Zak Boerger - Guitar
Bill Rieflin - Piano
Michael Begg - Keyboards & Electronics
Sanford Parker - Additional Programming
インダストリアル系の作品への参加機会が多いクリス・コネリーだが、ソロ・アルバムとなると歌モノになる傾向が強い。
ただ、本作はそんなコネリーのソロの中でも、思いっきりインダストリアルな傾向に走ったものになっている。
ただハイパーなリズムがフィーチャーされていないためか、ともするとアヴァンギャルド感が強く出すぎており、敷居が高い作品となってしまっている。
リーフリンはドラムではなく、ピアノの演奏でクレジットされているが、曲作りから参加しているのではなく、ストックされたマテリアルからサンプリングされているだけの可能性が高い。
(追加:2015年12月24日)
Take The Crown : Robbie Williams
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Bill Rieflin : Drums
あのロビー・ウィリアムスのソロ・アルバムに、リーフリンは前面参加している。
あの、というとどのロビー・ウィリアムスかというと、テイク・ザットのロビー・ウィリアムスであって、当然の如く全英No.1となった作品である。
リーフリン参加の経緯は、R.E.M. の作品のプロデュースを務めたジャックナイフ・リー繋がりのものと思われる。
プロダクションにしっかりとお金がかけられた良質のポップ・アルバムにおいて、リーフリンが見事に機能することを見出したジャックナイフ・リーの才能も流石だと思う。
デラックス・エディションに付属しているDVDのメイキング・映像には、リーフリンは一瞬写っている。
(追加:2015年7月1日)
The Seer : Swans
CD
DVD
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Honorary Swan : Bill Rieflin - piano, organ, electric guitar, acoustic guitar, drums, percussion, casio, synthesizer, bass guitar, voice, bird idea...
前作 『 My Father Will Guide Me Up A Rope To The Sky 』
の路線を、そのまま極めていったらどうなるのかを実証した作品。
抑揚があるのか無いのかさえわからなくなってくるような重い音が、CD2枚で2時間ひたすら続く。
DVDは2011年から2012年のライヴ映像なのだが、なんだかわからないまま圧倒されて只々叫んだり不規則に揺れている観客の姿が収められており、まさにこれがスワンズに接した時の反応なのだと思う。
リーフリンは、スワンズのメンバーでもゲストでもなく、ただ一人「 Honorary Swan 」とクレジットされている。
ライヴ活動をともにするような関係ではないが、スタジオ作品には欠かせない存在になっているものと思われる。
(追加:2015年5月10日)
Red : Taylor Swift
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カントリー界の歌姫、テイラー・スウィフトの現段階での最新アルバムに、ビル・リーフリンが1曲参加している。
この時期、クリムゾンのメンバーになるとはリーフリン本人も含め誰も思っていなかっただろうが、全世界で大ヒットした本作品に1曲とは言えクリムゾンのメンバーがクレジットされていることは感慨深い。
例えば5年前に、カントリー界出身のシンガーの曲が日本のTV番組の主題歌にまで作品採用されるとは誰も思っていなかったはずで、それならばプログレ界の歌姫の曲が同じように採用されるということは無いのだろうか。 カントリーとプログレ、今の日本ならプログレのほうがメジャーだと思うのだが。
暗黒だ絶望だといった曲を唄いながら、私生活ではハリウッドの映画スターとの浮名を流すような逸材がプログレ界に現れることを、切に願う。
(追加:2013年12月25日)
2013
Imitations : Mark Lanegan
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クリムゾンの新ドラマーとして発表されたビル・リーフリンが参加している作品。
マーク・ラネガンという人による、カヴァー・アルバムなのだが、リーフリンはマルチ・プレイヤーぶりを発揮、ドラムだけではなく、オルガンとメロトロンまで演奏している。
特にジョン・ケールの作品 ” I'm
Not The Loving Kind ”
では、生弦楽器との共演ではあるが、全編リーフリンがフィーチャーされた作品となっている。
クリムゾンの作品において、こうしたマルチ・プレイヤーとしての役割が期待されているのか、それともミニストリーや KMFDM
でのインダストリアルなドラム&パーカッションが期待されているのか、興味が尽きない。
(追加:2013年10月10日)
2014
Fear : King Dude
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Bill Rieflin (Back Up Vocals, Hand Claps, Piano, Hammond B3 Organ, Pump Organ, Ostritch Guitar, Bass Guiar, Tamborine, Maracas, Mellotron )
Fear Was Mixed By Bill Rieflin, Don Gunn and TJ
Produced by Bill Rieflin
TJ Cowgill というヴォーカルとギター担当がメインの、キング・デュードというアコースティック・デュオの作品。
表ジャケットには拘束フェイスマスク、裏ジャケットには本作品を聴いて何がおきても責任とらないよという趣旨のクレジットがあり、おどろおどろしい印象がある作品であるが、実際に聴いてみるとそこまでのことはなく、ゴシック・フォークとでもいった内容である。
リーフリンは、プロデュースの他ほとんどの楽器を演奏しており、その雰囲気作りを担っている。
本作品がレコーディングされたのは2013年初頭で、クリムゾンの再活動宣言は同年9月。
忙しくなってくる前のリーフリンの活動を捉えた作品ということになる。
(追加:2018年6月10日)
To Be Kind : Swans
CD
DVD
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Honorary Swan Forever : Bill Rieflin - ( on multiple throughout the record ) drums / percussion, piano, bass, guitar, synths, Keyboards.
前作 『 The Seer 』 の路線を更に極めていったら、いったいどこまでいくことになるのかを実証した作品。
CD2枚とDVDというフォーマットは前作同様で、CDに収録されたスタジオ・レコーディングが、ライヴを経て完成されたものであることがよく分かり、このフォーマットであることの必然性が感じられる。
前作が好評、その後2013年には来日公演が実現という流れから、本作品はライナーによると25年ぶりに日本盤もリリースされた。
更に2015年には再び来日公演を行い、それに併せて本作から 『 Oxygen EP 』
というミニ・アルバムが、タワーレコード限定で国内販売までされている。 その一方で、2015年上期の段階で、本作品はディスクユニオンの店舗の多くで中古盤として置かれてしまっている。
残念でならない。
リーフリンのクレジットは、前作の「 Honorary Swan 」から「 Honorary Swan Forever 」に昇格。
今後のスワンズの作品への参加も、期待できる。
(追加:2015年5月10日)
2015
Strange Tales : The Humans
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Toyah Willcox : voice, percussion
Chris Wong :
bass, guitar, drums, percussion, voice
Bill Rieflin : bass, keyboards,
guitar, drums, sounds, voice
with
Brianna Atwell : violin / viola
Steve Creswell : violin
Alex Guy : violin
Rich Cole : saxophone
Don Gunn : percussion
The Humans のサード・アルバムで、フリップが参加していない初めての作品。
従来の作品においてもフリップの参加はゲスト的なものであり、フリップの不参加によって作品の傾向が大きく変わっていたりはしない。
ただやはり、マルチ・ミュージシャンとしてのビル・リーフリンの存在感は圧倒的である。
シアトルで本作品がレコーディングされた時、既に7人クリムゾンとしての活動を始めた段階である。
当時、クリムゾンの新メンバーとして他のメンバーよりは無名ではあったが、ドラマーとしてはトリプル・ドラムの一人としてクリムゾンに新アレンジを可能にし、キーボード奏者としては、メロトロン音を含めた演奏で過去レパートリーの再現を可能とすることで、クリムゾン好きのみならず、プログレ好き、そして全てのロック・ファンを惹きつけた魅力が、本作品にも十分に溢れている。
(追加:2018年6月10日)
2016
The Glowing Man : Swans
CD
DVD
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Hit Man and 7th Swan : Bill Rieflin - drums, piano, synth Mellotron, bass guitar, electric guitar, vocals
スワンズは凄い。
ヘヴィーなフレーズがひたすら繰り返され、ここでリズム・チェンジしたら最高だろうな、というところは全く無視され更にひたすら繰り返され、そのうちになんだかわからなくなり、ただただ音を浴びている状態になる。
これに一度ハマると抜け出すのが難しい。
勿論好き嫌いが分かれる音だけに万人に勧められるものではないが、ハマるかハマらないか、一度は経験してもらいたいと思う。
ビル・リーフリンは 「 Hit Man & 7th Swan 」 としてクレジット。
マイケル・ジラは本作品を現編成でのラスト・アルバムとコメントしているが、正式メンバーでもゲスト・ミュージシャンでもない特別な扱いを受けているリーフリンには、引き続きスワンズのアルバムでプレイしてもらいたい。
(追加:2016年6月25日)
2017
Invitation : Filthy Friends
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Scott McCaughey, Peter Buck, Corin Tucker, Kurt Bloch, Bill Rieflin
フィルシー・フレンズ名義での作品。
メンバー構成は女性ヴォーカリストが参加した The Minus 5 というか The
Venus 3 なので、それだけでも期待が高まるのだが、ポピュラリティが更に高まった作品となっている。
この辺りは女性ヴォーカリストのフィーチャーが大きく寄与していると思われる。
2010年代後半、ビル・リーフリンの活動は、ヒューマン、スワンズ、そしてキング・クリムゾンが中心で R.E.M.
人脈での仕事は少なかったはずだが、スタジオ作品としてリリースされるとこの完成度の高さ、驚きである。
参加している各バンドの音楽性は全て異なるのだが、各々のバンドにおいて「リーフリンでなければ」と期待され、かつそれに応えているのがリーフリンの凄さである。
リーフリンが亡くなって1年。 残念で、悲しくてしょうがない。
(追加:2021年3月25日)