2001
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Vocals, 12-string guitar, bass guitar, keyboards, Bass, Rikenbaker bass
日本において先行発売された 『 Welcome To Heaven 』
の別名アルバム。 曲毎に微妙にミックスが異なっている。
頭のドラムの入り方が異なる曲 (” Say It
Ain't So ” 、 ” Where Do We Go From
Here? ”) や、さびの部分のコーラスやメロが異なる曲 (” Heart Of
Darkness ”) 等が顕著。
ただ、アルバムの出来具合としてどちらが上下かを議論するほど大きな違いはないと思う。
ジャケットは日本盤の裏表と逆になり、更に表紙の方が青色主体から黄色主体になっているのと、地平線部分の光の数が異なっているのが違い。 インナーはほぼ同じだが、ベースを持ったウェットンの写真が2枚だけ、裏写りとなっている。 意図的に左利き(
sinister )とかけたと思うのは、深読みか。
(追加:2001年3月25日)
Anthology : John Wetton
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『 Wetton Manzanere ( One World ) 』、『 Caught In The Crossfire
』、『 Battle Lines ( Voice Mail )』、『 Arkangel 』
から選曲された編集盤。 不自然な再発が続いた 『 Wetton Manzanere (
One World ) 』 や 『 Caught In The Crossfire 』
から選曲されている一方で、最新ソロ・アルバムからは選曲されていないことから、権利関係の緩い作品からとりあえず選曲してしました的な作品であることは否めないと思う。
曲ごとの音量バランスもでたらめで、リリースする側にウェットンに対する愛情が一欠片も感じられないのが頭に来る。 ウェットンのファンがウェットンの最近の活動に対して否定的な発言をするのと異なり、ウェットンを利用してまで儲けようとしている編集者側の意向が優先されているところが腹立たしい。
(追加:2001年7月10日)
John Wetton Geoffrey Downs : John Wetton Geoffrey Downs
ウェットンとダウンズの没テイク (
没セッション )
を集めた作品。 肝心のクレジットがされていないため録音時期は不明。 収録されている曲、二人の活動から考えて、80年代後半の複数のセッションが中心になっていると想像できる。
「
打ち込みをバックに、ダウンズの下品なシンセ+時々ハードなギター+ウェットンのヴォーカル
」
で、本作品の音はだいたい説明できると思う。 リリース済みの作品との関連は以下の通り。
” Kari - Anne ” は、『 Live In Moscow
』 でも収録されていた曲。 そしてその更に原型が ” Oh! Carolann ”。 実際のところたいした違いはない。
” Summer ( incl. Rock And Roll Dream intro )
” は、『 Then & Now 』 収録の ” Summer ( Can't Last Too Long ) ”
のデモ・バージョンに、『 Astra 』 収録の ” Rock And Roll Dream ”
のイントロのコーラスを加えたもの。
” We Move As One ” は、元アバの Agnetha Faltskog の 『 Eyes Of A
Woman 』
にも収録されていた曲。 ピッチが時々揺れたり、2分40秒あたりに音飛びがあるものの、アレンジはほぼ同じであるため、同テイクの別マスターとも推測できる。
” Christina ”
は、1995年に録音されたウェットンのソロ。 ダウンズは本曲を作曲した1984年に一緒にいただけとか。
(追加:2001年3月10日)
Elements : RX
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Vocals Guest Musician JOHN WETTON
元聖飢世紀魔IIのメンバーを中心としたRXのアルバムで、ウェットンは2曲ヴォーカルをとっている。 RX側からのラヴ・コールがきっかけとなり、本作品での客演の他に、日英においてお互いのライヴにゲスト出演までしている。
” ARCADIA ” は、聖飢魔IIの曲にウェットンが英詩をつけ、RXとしてレコーディングしたもの。 原曲を未聴のため比較はできないが、良い意味で下世話な盛り上がり方は、エイジアをちょっとだけ彷彿させるところもあり、格好良い。
” I am innocent ”
は、実際の所ウェットンである必要はない曲。 前曲と比べるとウェットンのヴォーカルには伸びが無く、衰えばかりが目立つ。
(追加:2001年5月10日)
Live In London : RX with John Wetton
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RX
がウェットンの前座としてロンドンで行ったライヴ。 ライヴの後半3曲にウェットンが客演、おまけとして
” ARCADIA ” のプロモーション・ビデオも収録されている。
私がもしRXのファンであったとしたら、かなり頭にきたと思う。 50分弱のDVDに5,500円もの価格、その上自分の好きなバンドがバックで演奏する曲が半分も占めている。
RX のファンには申し訳ないことをしたと思う。
” ARCADIA ” のプロモーション・ビデオには、日本での RX
のライヴにウェットンが客演した際の映像が差し込まれている。
(追加:2001年8月10日)
Sounds Like Christmas : The December People
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クリスマス・アルバムの名を借りたハード・ロック、プログレのパロディ・アルバム。
下品なデジタル・シンセと抜けが良すぎるだけの歪んだギターで、レベルの低いトリビュート・アルバムだけをリリースしていたマグナカルタとロバート・ベリーだが、「お笑い」という路線があったのかと思わず誉めてあげたくなる怪作。 決してこれは嫌みではなく。
で、ウェットンは、フロイド風の ” Silent
Night ” と、初期クリムゾン風の ” The First Noel ”
でヴォーカルを担当。 堂々とした歌い方が、「お笑い」という本アルバムのコンセプトに見事なまでにマッチしている。
(追加:2001年11月25日)
Running Blind : Ken Hensley
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元ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーのソロ・アルバム。
やはり注目すべき点は、ウェットンがベースを演奏していること。
もちろん、ヒープ時代のように「下痢の時くらいドア締めてウンコしろよ」といいたくなるようなブリブリ、バリバリという激しい音を望むことはできないが、それでもウェットンがベースを演奏している事実は嬉しい。
全体に楽曲もよく、話題性こそ低かったが完成度はとても高い作品だと思う。 そんな作品のなかで、出来の良い方の曲に参加できたことはウェットンとしてもラッキーだったと思う。
ただ現役度という意味ではヘンズレーの方が高いことが図らずもわかってしまったことがちょっと悲しい。
(追加:2002年6月10日)
2002
Anthologia - The 20th Anniversary / Geffen Years Collection (1982-1990) : ASIA
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私はエイジアが好きだ。
もちろんウェットン在籍時代までとの条件は付いてしまうが、それ以外の例外事項は一切無い。 だからデビュー当時に斜に構えた
「心あるロック・ファン」なるものが、エイジアのことをポップに魂を売ったプログレ残党による悪あがきと位置づけようとしていたことをよく覚えている。
本アルバムは、『 Asia 』、『 Alpha 』、『 Astra 』、『 Then & Now 』
の全曲にシングルのB面を収録した作品。 2000年にリリースされた
『 The Very Best Of Asia - Heat Of The Moment ( 1982-1990 ) 』
のようにシングル用に編集された曲こそ収録されていないが、本作品でウェットン在籍時のエイジアのスタジオ音源を年代順に確認することができる。
個人的には自分の80年代を振り返りながら楽しむことができる作品で、前述した通りデビュー当時のエイジア批判に腹を立てていた高校時代の自分をリアルに思い出すことができた。 しかし、ゲフィンが本作品をリリースした目的にはやはり疑問が残る。 本作品を購入すればエイジアのオリジナルを購入する必要はない。 節約はできる。 しかし初めてエイジアを聴こうとする人には、オリジナル3.5枚分の分量は多すぎて敷居を高くしてしまっていると思う。
(追加:2004年1月10日)
QUADRA : ASIA
Disc One Live At The Stanley Theater, Pittsburg, PA, 25.04.82
Disc Two Live At The Centrum, Worcester, MA, 22.08.83
Disc Three Live At The Centrum, Worcester, MA, 22.08.83
Disc Four Live At The Frankfurt Music Hall, Frankfurt, Germany, 13.12.90
Bass, Vocals
2002年にリリースされたエイジアの4枚組ライヴ。 『
ASIA 』 リリース後、『 Alpha 』 リリース後、『 Now & Then 』
リリース後と、満遍なく音源が網羅されている。
80年代の音源にも拘わらずなぜここまで音が悪いのだろうとか、カール・パーマーのドラム・ソロはELPの頃から全く変わらないのはやはり当人のセンスの問題なのだろうかとか、ハウは大観衆の前で
” Clap ”
を演奏したいためだけにエイジアに加入したのではないだろうかとか、好き勝手に色々なことに思いを巡らすことができる。
ウェットンのヴォーカルはやはり見事で、特に80年代にエイジアのウェットンを観ることができなかったのは残念でならない。
ただやはり商品としてリリースする時期は完全に逸していると思う。 従来からのファン以外は間違っても購入することのない商品だとは思うが、そんな自分でさえも音質の悪さと相まって古くさい音に思えてしまう。 このあたりのところが4枚組CDであるにも拘わらず3,000~4,000円台で流通している理由なのかもしれない。
(追加:2002年9月10日)
Year Zero : Galahad
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John Wetton - Vocals and back up vocals
Galahad
というバンドのアルバムに、ウェットンがヴォーカルでクレジットされている。
曲自体は多彩なのだが、デジタル・シンセによるゴシック風のメロディにきれいに歪んだギターが絡むというワン・パターンなアレンジで、20分以上聴き続けることがちょっと難しい作品。
そんな作品の中でウェットンの存在感はゼロで、どこで歌っているのかすらよくわからない。 B級バンドのB級作品で圧倒的な存在感を主張されても虚しさは感じると思うが、無理なく目立つくらいの技量は持ち続けていてもらいたい。
(追加:2003年6月25日)
More Than Conquerors : Ken Hensley & John Wetton
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THE BAND
Ken Hensley - Organ, Slide Guitar and Vocals
John Wetton - Guitar, Bass and Vocals
Dave Kilminster - Lead Guitar
John Young - Keyboards
Andy Pyle - Bass
Steve Christie - Drums
December 8th 2001 the Forum Theatre in North London
2001年12月に行われたユーライア・ヒープのイベントの中で実現したケン・ヘンズレーとウェットンのコンサートを収録した
「 Ken Hensley & John Wetton 」
名義の作品。 ケン・ヘンズレーのソロと、彼が参加していた時代のヒープの作品を中心に収録されており、ウェットン色の濃い作品については、「
John Wetton & Ken Hensley 」
名義でもう一枚の作品にまとめられている。
イベントの性格を考えればヘンズレー中心のコンサートなわけで、ウェットンの存在感があまり感じられないのも逆に適切なのかもしれない。 とは言え、ウェットン自身がヒープに参加していた時の楽曲である
” Return To Fantasy ”
ではリード・ヴォーカルもとり、楽曲の完成度の高さと併せ個人的には大興奮である。
(追加:2002年5月25日)
One Way Or Another : John Wetton & Ken Hensley
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THE BAND
Ken Hensley - Organ, Slide Guitar and Vocals
John Wetton - Guitar, Bass and Vocals
Dave Kilminster - Lead Guitar
John Young - Keyboards
Andy Pyle - Bass
Steve Christie - Drums
December 8th 2001 the Forum Theatre in North London
Track 7 - 10 : Recorded by John Wetton and ASIA for the Central Music Television Series Bedrock in November 1989.
で、こちらはウェットンの楽曲を中心にまとめた
「 John Wetton & Ken Hensley 」
名義のもの。 ヒープの曲もオリジナルでウェットンがリード・ヴォーカルをとっていた
” One Way Or Another ”
だけと、編集者の正しい判断をうかがうことができる。
ウェットンのオリジナルの選曲は、バラード中心+ ” Heat Of The Moment ”
というもので、ライヴでのオーディエンスの反応の良し悪しが手に取るようにわかる。
7曲目以降は、再結成エイジアの公式初音源ライヴ。 選曲は 『
Astra 』 と 『Then & Now』 からだけで、中途半端に ” Don't Cry ”
を収録したりしていないところに好感がもてる。 本作品の編集者のウェットンに対する思い入れがここら辺からもうかがえる。
ただ、1枚の作品として続けて聴くと、ウェットンのヴォーカルの衰えが明らかにわかり、これが意図的なものであれば、編集者に対しての前言を撤回しなければならない。
(追加:2002年5月25日)
More Than Conquerors (DVD) : Ken Hensley & John Wetton
で、Ken Hensley と John Wetton
の映像版が本作品。
ベースを演奏するのが最後の2曲だけなのが残念だが、ほぼ全曲にわたってウェットンの演奏を確認することができるのがとにかく嬉しい。 最近のウェットン絡みの作品の中では必帯と言っても過言ではないと思う。 まぁそれ以上にヒープのイベントにも拘わらず、ウェットンを懸命にフィーチャーしようと気をつかいまくっているヘンズレーの良い人度がよくわかる作品でもある。
ウェットンのシャツの肩の位置はなぜずれているのか、袖口がなぜ丁寧ににまくってあるのか。 不自然なウェットンの着こなしが気になったのだが、これはつまりウェストにあわせてシャツを購入したため肩幅が広すぎ、袖が長かったということなのだろう。 そう考えてみるとシャツの裾がズボンの中にちゃんとしまってあるのもよくわかる。 ズボンから出していたらシャツの後ろはお尻の下まで確実にいっていただろう。
(追加:2002年6月10日)
Genius A Rock Opera - Episode 1 A Human Into Dreams' World
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John Wetton as McChaos King
ダニエル・リヴェラーニというイタリア人による、ヘヴィメタ・オペラ。
想像力を働かす必要など一切なく歌詞を読むだけで理解できるコンセプトと、フレーズのパクリこそないもののアニメタルの作品のようにヘヴィメタのカタログとして機能する音で、単純かつ難解さゼロの作品。
ウェットンは、ヨーロッパの夢王国(笑)の王、マッカオス・キングの役どころを与えられ、アフリカの夢王国の王と会談し、父として息子と語り、最後はメインドリームに逮捕され息子と離れ離れにされている。 本作自体が Episode
1 と定義されていることもあり、次作でも登場する可能性が高い。
肝心のヴォーカルは、” My Pride
”
で無理のある高音を出させられているのがちょっと悲しい。 とはいえ、自作品では絶対に歌わないであろう音域に挑戦しているところがちょっと格好良かったりもする。
(追加:2002年11月25日)
2003
Rock Of Faith : John Wetton
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Lead, harmony vocal, ac guitar, bass, keyboards
ウェットン約2年ぶりのスタジオ・レコーディング作品。
フリップだ、マクドナルドだ、ハケットだ、はたまたリンゴ・スターだ、といった意図が中途半端な客演もなく、ダウンズやリチャード・パーマー・ジェイムスといった地味目な客演+固定メンバーでレコーディングされている。
シンフォニック調のキーボードが多用されていることからプログレ色が強い作品ととらえることもできるが、ミドル・テンポの曲を集めた結果それに適したアレンジが施されただけだと思う。 オーソドックスなヴォーカル・アルバムととらえた方が正解だと思う。
ただ、捨て曲こそないが、突出した曲がないのも事実。 ウェットンの経歴を知っている人たちには堪能できる作品ではあるが、突出した曲がない以上、ヴォーカル・アルバムとしては今ひとつ魅力が足りない。
ウェットンには是非、このアルバムをしっかりとプロモーションしてもらいたい。 ライヴで過去のレパートリーを演奏するのは極力控え、本アルバムの楽曲をしっかりと演奏してもらいたい。 UKの楽曲をリクエストするファンを無視して、本アルバムの楽曲を頑なに演奏するウェットンを私は観たい。
(追加:2003年2月10日)
2004
The Best Of ASIA 20th Century Masters The DVD Collection : ASIA
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エイジアのプロモーション・ビデオ集。 GEFFIN
がリリースした 20th Century Masters The DVD Collection という DVD
の廉価版シリーズのひとつ。
曲やミュージシャンに興味がなくても映像が印象に残っている作品がある一方、これだけ好きなエイジアの映像は、観たことあるかな、程度の印象しか残っていない。 シュールな映像、ドキュメンタリーもどき、寸劇、と80年代のプロモーション・ビデオの典型パターンばかりなのだが、どれも中途半端に終わっているのが、その理由なのかもしれない。
廉価版なので仕方がないのかもしれないが、ダビングを繰り返したような映像はちょっと辛い。 また、高音質の
『 Anthologia 』 に慣れてしまった耳には、音質面でも厳しい。
ただ、廉価版ということもあり、笑っちゃうくらい安い価格で流通していることを考慮すると、充分に元が取れると思う。
(追加:2004年6月11日)
2005
Icon : John Wetton Geoffrey Downs
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Icon is : John Wetton : Vocals & Bass Guitar Geoffrey Downes : Keyboards Dramatis Personae : Steve Christey : Drums John Mitchell : Guitars Hugh McDowell : Cello Ian McDonald : Flute Annie Hslam : Guest Vocals on 'In The End' and 'I Stand Alone'
ウェットンとダウンズの2人による作品集第2弾であり、ICONとしてのファースト・アルバム。
現在の二人のおかれた状況から明らかなように、画期的な作品ではない。 ウェットンのヴォーカルはライヴ程ではないがヨロヨロになるし、ダウンズのキーボードもワン・パターンである。 その結果エイジアのシンフォニックな部分を80%程度に温くしたような楽曲が並んでいる。
でも、この温さを私は評価したい。 エイジアの再臨のように崇めたてるつもりも、楽曲のクオリティーの低さを批判するつもりもない。 二人が無理することなく、今やりうる音楽を演奏しているだけで充分である。
事前情報で ” Heat Of The Moment ”
が日本盤で再演されると知った時、ネガティヴな印象を持った。 しかし、”
Heat Of The Moment ”
を収録してしまうセンスこそが、本作品の温さを象徴しているように思えてきた。
嫌みでも変化球でもなく、” Heat Of The Moment (2005) ” が本作品のベスト・トラックだと思う。
(追加:2005年4月25日)
Icon Heat Of The Moment - 05 EP : John Wetton Geoffrey Downs
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Icon is :
John Wetton : Vocals, Dobro, Acoustic Bass and Fender Stratocaster
Geoffrey Downes : Keyboards
Dramatis Personae :
Steve Christey : Drums
John Mitchell : Guitars
Hugh McDowell : Cello
Ian McDonald : Flute
Annie Hslam : Guest Vocals on 'In The End'
Mike Stobbie : Orchestration
* Remix versions featuring Orchestration by Mike Stobbie
『 Icon 』 からのシングル、ではなくEP。
タイトル曲に加え、リミックス・ヴァージョンが2曲と新曲と ” The
Smile Has Left Your Eyes ” のセルフ・カヴァーが収録されている。
その ” The Smile Has Left Your Eyes 05
”
は、原曲のアレンジのゴージャス感がなくなった結果、普通のロック・バラードになってしまっている。 ただ、『
Icon 』
についてでも記載したとおり、現在の彼らの実力が素直に表現された結果であり、素直にそのまま受け止めてあげたく思う。
こうしてEPまで出した2人だが、いつまた喧嘩別れをすることになるかわからない。 そうなる前に是非ライヴ活動を行い、そしてもう1作品リリースしてもらいたい。
(追加:2005年10月25日)
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John Wetton - Vocals, Bass ( Disc 1-7 )
Lead Vocal, Bass ( Disc 2-1 )
Tony Levin - Bass ( Disc 1-2,12,13 ) Bass, Stick (Disc 2-10)
Adrian Belew - Lead Vocal (
Disc 1-1,Disc 2-7) Lead Guitars ( Disc 1-7 ) Acoustic Guitars ( Disc 2-1 )
フロイドの 『 The Wall 』
のトリビュート・アルバム。
既に 『 The Dark Side Of The Moon 』
のトリビュート・アルバムも計画されているとのこと。 今後プログレ・トリビュートものは、ミュージシャン単位からアルバム単位へと安易に移行・量産されていく切っ掛けになりそうで、ちょっと不安。
可能な限りオリジナルに忠実なアレンジでカヴァーされていることもあってか、ウェットンの唄い方から慎重さが感じられる。 音程が乱れることが無い反面、いかにもウェットン、という個性が感じられにくい。 特に
” Mother ”
についてはクレジットを確認しなおしてしまった。
ベースも弾いている ” Hey You ”
は、幾分ウェットンらしさが出ているものの、高音パートをビリー・シャーウッドのコーラスで補っているのが、ちょっと悲しい。
(追加:2006年2月10日)