1996
Live In Argentina : John Wetton
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リリースは2003年
Vocals, Bass Guitar, Acoustic Guitar
世の中には寝かしておく期間というものが必要だと思う。 再評価とまでいかないまでも、ある程度の熟成期間をおくことによって、ある程度許せる存在になることがしばしばある。
しかし7年間というのはあまりにも中途半端すぎる。 しかもその間もライヴ・アルバムの乱発が続くだけに、本作品に新機軸を見いだすことは全くできない。
本作品がレコーディングされた1996年は、スティーヴ・ハケットと来日してベーシストとしての輝きを見せてくれた年である。 本作品においてもベースは後の作品よりまともに弾いている。 声もちゃんと出ている。 でもそれだけである。 冒頭部分が欠けている
” In The Dead Of Night ”
や、バック・バンドの無意味なソロが収録されていること等、編集する側、リリースする側にウェットンに対する愛情が欠如していることが何よりも気にくわない。
「 Starless And Bible Black 」 と言った後に、「 Don't Cry
」と平気で言えてしまうウェットンの屈託のないサービス精神を見習ってほしいと思う。
(更新:2003年4月10日)
No Strings Attached : Liesegang
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一時期ウェットン・バンドのギターリストを務めるとともに、ウェットンの作曲パートナーでもあったビル・ライスギャングが、自身の名をバンド名にしたバンドによる作品。 ウェットンは2曲においてヴォーカルをとっている。
バンドとはいっても、ドラム以外のほとんどのインスト・パートをライスギャングが演奏しており、演奏がハードになるほどに虚しさを感じてしまう「ひとりメタル」といった作品。
ウェットンのヴォーカルは、可もなく不可もなくといったところで、お付き合いでのセッションといったところ。 ただ、まだ肥える前ということもあり、お付き合にもかかわらず声の艶、ノビとも2000年以降のセッションとは大違いである。
(追加:2003年5月25日)
Kiss My Soul : Roger Chapman
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元ファミリーのロジャー・チャップマンのソロ。 ウェットンは
” Into The Bright ” の曲作りにのみ関与。
ノリ一発の作品ではなく、全体に丁寧に作り込まれていることがわかる。 ただ作り込みが過剰になっているところがあり、ロジャー・チャップマンのヴォーカルと多少ミスマッチをおこしている。 きらびやかなバックとブルージーなヴォーカルの組み合わせは、やはりバランスが悪い。
しかし、何故ウェットンは作曲のみでレコーディングに参加しなかったのだろうか? スティーヴ・ハケットによるジェネシスをカヴァーするプロジェクトの金に目がくらんだのか?
(追加:2007年2月10日)
Genesis Revisited : Steve Hackett
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” Watcher Of The Skies ” では、ベースを弾いていないのは残念なものの、ヴォーカルは最近になく素晴らしい。 本バージョンにおいてはトニー・レヴィンがベースを演奏し、ライブではイアン・マクドナルドがキーボードでベース・パートを演奏し、結局ウェットンはハケットとの共演において本曲でベースを弾くことなく終わったことになる。
” Firth Of Fifth ” は、ブルーフォードとのリズム隊が復活した記念すべき作品。 だが ” Watcher Of The Skies ” におけるブルーフォード=レヴィンのリズム隊のコンビネーションの方が上まわっていることが図らずも判明しているのが残念。
The Tokyo Tapes : Steve Hackett
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リリースは1998年
Bass / Guitar / Vocal
「 ベーシスト・ジョン・ウェットン 」
の今のところ最後の輝きがこのアルバムには収められている。 クリムゾンの
( 自分が在籍していない時代の ) ナンバーを唱ったこと、エイジアの曲はまだ受けたけど自分のソロ・アルバムの曲では一瞬観客が退いたことや、一つ覚えの
「 キミタチサイコダヨ 」
等が話題になった陰で、キャリアあるミュージシャンの演奏に触発されたのか素晴らしいベースを弾いている。
この後もソロ等でスタジオ、ライブで偶につまらないベースを弾いていることを踏まえると、このアルバムの記録としての意義は高い。
To Cry You A Song ・ A Collection Of Tull Tales
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John Wetton - Vocals ( 4 )
Ian
McDonald - Flut ( 4,10 )
ウェットンのプログレ・トリビュートもの初参加作品。
この時期、ハケットのジェネシスのカヴァー作品に参加、ライヴでの演奏等、ウェットンは比較的充実した活動を行っていた。
そんなこともあってか、” Nothing Is Easy
”
でのヴォーカルは堂々としたウェットンらしさを感じることができる。 それだけに、どうせならベースも演奏して欲しかったと思う。
(追加:2000年2月10日)
(更新:2006年2月10日)
1997
Live Struggle For Life : After Crying
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リリースは2000年
ハンガリーのプログレ・バンド、アフター・クライングのライブ・アルバムに1997年のブタペストで共演した
” Starless ” が収録されている。
メンバーに管楽器奏者がいることもあって、殆ど完コピ状態。 演奏もタイトで、ウェットン・バンドによるどのテイクよりも素晴らしい。 ウェットンもベースをちゃんと弾いているしね。
(追加:2000年3月10日)
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” Exiles ” では、ベースを演奏していないこともあってか、クリムゾン時代より浪々と歌い上げている。 全体のアレンジもオリジナルほどではないもののそれなりに激しいが、ウェットンのヴォーカル・パートになると拍子抜けするところがある。 ” This Is Your Life ” では、妙に軽く歌っており、一聴したときにはウェットンのヴォーカルとは思えなかった程である。 クリムゾン時代の曲のカバー、フリップ、ウェットン、シンフィールドの参加等で話題になったアルバムではあるが、内容自体は最近のクロスのアルバムの中では一番ハードで緊張感があふれている。 こうした充実したアルバムにおいてこそ、ウェットンにはベースを演奏してもらいたかった。
Arkangel : John Wetton
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重く暗いポップス・アルバムといったところか、本作品の位置付けとしては。
フリップやスティーヴ・ハケットのゲスト参加等、プログレ的には話題の多い作品ではあるが、『
Caught In The Crossfire』 のような下世話さや、『 Voice Mail 』
のような下品さもない、地味な作品である。
とは言いながらも作品的には決して悪くはなく、個人的には愛聴している。 問題なのは本作品の質ではなく、本作品を積極的にプロモートせれなかったことだと思う。
ヨーロッパ盤には ” Woman ” が収録されており、本曲は他のライブ・アルバムでは聴くことができないだけに貴重。
Hazy Monet - Live In New York : John Wetton
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リリースは1998年
lead vocal, acoustic guitar
先ず何よりも音が悪い。 曲間の編集もずさんで聴いていていらいらしてくる。
本ライブ・アルバムのウリはイアン・マクドナルドとの共演なのだが、2人の共演によるケミストリーは発生していない。 もしウェットンとマクドナルドの共演を堪能したいのであれば、スティーヴ・ハケットの来日公演のライブ・アルバムを購入するべきである。
初めて聴いたウェットンの作品が本作であった人に対して、別の作品を聴くことを薦めている日本語ライナーも情けないが、実のところそんな人がいるわけないことがもっと情けない。
Live In Tokyo 1997 : John Wetton
このアルバムは醜い。
ライブ・アルバムのリリースの理由のひとつに海賊盤対策があるが、本アルバムは海賊盤対策というより「海賊盤が売れるくらいなら儲けることできるだろう」という本末転倒な意向が感じられるからである。
あまりにもひどいクレジット・ミスの連発、バンド・メンバーのソロを収録という信じられない選曲等、アルバム制作側にウェットンに対する愛情の欠如が著しい。
こじんまりとしたライブ・ハウスで行われたライブ自体は(アンサンブルに対する認識が欠如したバック陣こそいただけなかったが)手堅く楽しめるものであっただけに、その雰囲気が全く伝わらないことが残念でならない。
Live In Osaka : John Wetton
リリースは2003年
皮肉を言うのを飽きてきたのでストレートに書く。 最低のアルバムである。
既に1997年の来日公演については 『 Live In Tokyo 1997 』
がリリースされている。 曲数が増えていることなど全くウリになっていない。
曲のクレジット、メンバーのクレジットがでたらめである。 毎度のことであるがウェットンのライヴ・アルバムを粗製する側に、ウェットンに対する愛情が全くない。
編集もひどい。 音質を改善しようとする努力が全く感じられない。 それにも拘わらず、曲間に挿入される歓声は他から持ってきているのが明らかである。 1枚目こそ自然に聴けるが、2枚目などアリーナ・クラスの歓声である。
演奏も酷い。 ミスが多く声も出ていない。
私は1997年のライヴは、東京のクアトロで観ている。 文句を言いながらもそれなりに楽しんだ記憶がある。 そんな1997年の想い出を粉砕するだけの破壊力を本作品は持っている。
(更新:2003年8月25日)
Schizoid Dimension ・ A Tribute To King Crimson
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他のトリビュート・アルバムへの参加と、本作品は位置づけが若干異なる。
ウェットンが参加している ” Exiles ( Edit )
”
は、この作品のためにレコーディングされたのではなく、クロスのソロ・アルバム
『 Exiles 』 収録曲のエディット・ヴァージョンである。
(追加:2000年2月10日)
(更新:2006年2月10日)
Progfest '97
The John Wetton Band
Le Orme
Arena
The Flower Kings
Spock's Beard
Big Elf
Sinkadus
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リリースは1998年
Bass & Vocals
ポップス指向を口にしておきながら、プログレのイベントに出演する矛盾を指摘することは容易い。 しかも共演しているのはB級(以下)のバンドばかり。(プログレ・ファンの方すみません)
でも、演奏自体はとても素晴らしい。 走りすぎるギター、貧弱なキーボード、不要なおかずが多すぎるドラム、裏返るヴォーカル等問題点は多いが、このラインアップでできる全ては出し切っていると思う。 格下のB級バンドを意識した結果が良い方向に出たのかもしれない。 そんなバンド意識するなよと突っ込みたくもなるけどね。
” Starless ”
の長尺、ロック・バージョンは、『 Nomans Land 』
がリリースされるまでは本作品でしか聴くことができなかった。
1998
Chasing The Deer : John Wetton
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ASIA の 『 Live In Moscow 』、『 Live In Nottingham 』
においてプロデューサーをつとめたボブ・カルサーが、テレビ局に転職して制作した映画 (
Chasing The Deer ) のサウンド・トラック。
ウェットンがアルバム 『 Battle Lines 』 をカルサーに聴かせた結果
” Battle Lines ”
がメイン・テーマに決定、さらに映画で使われる音楽の作曲をカルサーがウェットンに依頼したことにより、本アルバムの発表に至る。
” Battle Lines ” は得意のアコースティック・バージョンも収録、映画のために書き下ろした曲は、純然たるサウンド・トラック。 アレンジは当然ながらウェットンではない。
Sub Rosa 1998 : John Wetton
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Lead vocal and Yairi acoustic guitar
さすがに残念な作品である。。 『 Arkangel 』 以降3枚目のライブ・アルバムは、『 Acoustika Live In Amerika 』
と何の変わりもないアコースティック・ライブ。
他の作品との差異や存在価値は、無い。 ヴォーカルの衰えにも気づいてしまう。
Nomans Land : John Wetton
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Lead vocal, Fernandes bass, Yairi acoustic, 12-string, grand piano
ウェットンのライブ・アルバムとして3枚目に買うものはと言われれば、迷いに迷って多分このアルバムになるのであろう。積極的に否定する要素が特にないことが、本作品のウリなのかもしれない。
様式美ギタリストが弾きまくるのさえ我慢すれば、さすがにバックの演奏もまとまってきており、選曲もそれなりに楽しむことができる。
この後ウェットンは、 「 エイジアこけてウェットン単独来日公演
」
を1999年に行い、バック陣、選曲もほぼ同じライヴを行うことになる。
(更新:2001年1月10日)
Monkey Business 1972 - 1997 : John Wetton + Richard Palmer - James
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ではいきます。
1は、レコーディング時のおしゃべり。
2は、レコーディング時期、メンバーから Jack-Knife の 『 I Wish You
Would 』
の没テイクと思われる。 没テイクにふさわしい中途半端な曲。
3は、リック・ウェイクマンとブルーフォードによるセッション時の音源と思われる。 ウェイクマンのキーボードは入っていないか、中途半端なりに格好良いリズム隊である。
4は、ブルーフォードとの2人によるクリムゾン時代のデモ。 ウェットンはピアノに鼻歌。
5は、1991年ブラジルでのライブ。 この時期既にウェットンが昔の曲をアコギで歌い上げるスタイルを確立しかけていること気づき腹立たしくなってくる。
6は、『 Caught In The Crossfire 』 の最終曲のデモ・レコーディング。 1974年レコーディングと記載してあるが、あまりに嘘臭い。
7は、ギターが一鳴きしたあと、おしゃべり。
8は、中途半端なデモ曲。
9は、リチャード・パーマー・ジェイムスが全ての楽器を演奏、プログラムしているだけあって全くつまらない曲。
10は、アコギによる弾き語り。 アコギの弾き語りは、曲をしっているからかろうじてライブに受けるだけであって、新曲をやっても全く受けないことをウェットンはもっと自覚すべきだ。
11は、ウェットンのソロ・アルバムのために2人で構想を練っていたときの曲とのこと。 これも怪しい。
12は、リック・ウェイクマンとブルーフォードによるセッション時の音源と思われる。 この曲でもキーボードはウェイクマンではなく、ウェットンが弾いている。 U.K.の没曲にもならないであろうこんな曲、ブルーフォードもウェイクマンもやりたくないはず。
13は、クリムゾン時代のデモ。 ピアノをバックにスキャット。
14は、ソロでの初来日時の大阪でのライブ。 『 Chasing The Dragon 』
にも同曲が収録されているだけに存在意義は少ない。
15は、エイジアの没曲に2人が勝手に歌詞をつけてレコーディングしたもの。 つまらない。
16は、クリムゾン時代のデモ。 ピアノをバックにスキャット。
17と18は、19のデモ。
19は、その結果としてできた駄曲。
20は、『 Arkangel 』 に収録される曲のデモ。 1974年当時2人はこの曲をクリムゾン用に書いたらしいが、没にされたのがよくわかる。
21は、クリムゾン時代のデモ。 今度はギターでスキャット。
22は、駄曲である⑩を20年後の1997年に再レコーディングしたもの。 駄曲はアレンジを変更してもどうしようもない、ということを証明することには成功している。
23,24については本当の頭に来る! こんなちんけなアレンジでわざわざスタジオでレコーディングなどしてほしくなかった。 だいたいウェットンはヴォーカルしかとっていないじゃないか。 現在の自分のファンの殆どが、クリムゾンのファンであることをウェットンはもっと真摯に自覚するべきだ。
The Greatest Show On Earth : Martin Darvill And Friends
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Vocals & Vocal Orchestration
日本語ライナーによると多分ミュージシャン兼スタジオ経営者であるマーティン・ダーヴィルの作品。 ウェットンの他に、マーティン・オーフォードを中心としたポンプ系のミュージシャンや、ドン・エイリー、ケニー・ジョーンズ、ノエル・レディング、アル・スチュアート等が参加している、セッション形式の妙な作品。
音は、プログレ・ハードというよりはポンプ・メタルといった内容で、ウェットンは最終組曲(笑)のパート1とパート6でそれなりのヴォーカルをとっている。
(追加:2001年2月25日)
The Fox Lies ・ A Tribute To Genesis
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” Your Own Special Way
” は、ヴォーカルとキーボードのみでアレンジされている。
「 John Wetton
」とのみクレジットされているため、ウェットンが演奏にどこまで関与しているかは不明。 原曲のAOR臭を増長させたような唄い方で、面白みは感じられない。
(追加:2000年2月10日)
(更新:2006年2月10日)
1999
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Vocal, Backing Vocal
イアン・マクドナルドのファースト・ソロ・アルバムにおいて、ウェットンは1曲ヴォーカルをとっている。 マクドナルド自身が明確な方向性を示すことができなかったために中途半端に終わっているのが残念。 ウェットンのヴォーカルもとりたてて素晴らしいわけではない。
マクドナルドのフルートとウェットンのヴォーカルが絡むパターンも、スティーブ・ハケットの来日時に実現しており、新鮮味もあまりない。
Live At The Sun Plaza Tokyo 1999 : John Wetton
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Lead vocal, Fernandes bass, Yairi acoustic, 12-string, grand piano
ウェットンの8枚目のライブ・アルバムは、” Time Again ”
の初収録がありましたね、程度のことしか思いつかない程見事なまでの没個性作品。
本当にこんな粗製アルバムがウェットンの金銭問題を解決するほどの売れているのであろうか?
ウェットンの意思に関係なくリリースされ、かつウェットンにその売上がしっかりと支払われているのか、とさえ疑問が残る。
ブリブリバリバリとベースを弾きまくる作品、あるいは超ド級のポップ・アルバムをウェットンに作って欲しい。 どちらかにしろとは言わない、どちらでも良いからウェットンここにあり、といった作品を作って欲しい。 多くの難関があるかもしれないが、ウェットンには是非がんばって欲しい。
(追加:2001年1月10日)
Darktown : Steve Hackett
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Bass Samples
安易なライブ・アルバムの乱発、ボーカリスとしてのセッション的参加の繰り返しによって、ベーシストとしての認識をほとんどされていない状態にとどめを刺すかのように、ついに盟友ハケットからもサンプルしたベースを利用される始末。
「この扱いはないだろう!」と思う反面、ベーシスト・ウェットンに対しての客観的評価能力からハケットの現役度の高さを伺うことができるアルバム。
ブリブリとうなるウェットンのベースがもう一度聴きたい。 「ベースを担いだ渡り鳥」などと揶揄されながらバンドを渡り歩いていた頃のウェットンの方が好きだ。
CD Two 13. Adagietto [ writes ] ; John Wetton |
All instruments
フリップも参加しているチャリティ・アルバムでのウェットンは、荘厳なまでのキーボードの洪水。 アルバムの主旨にはマッチしているのかもしれないが、ここに至ってはギターもベースもヴォーカルもない。
Encores, Legends & Paradox ・ A Tribute To The Music Of ELP
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John Wetton - Vocals ( 2,7 )
Pat
Mastelotto - Acoustic and Electric Drums and Percussion ( 2, 3 )
レイクの曲をウェットンに唄わせる、というのはいかがなものであろうか。
たしかにクリムゾン時代において ” 21st Century Schizoid Man ” や ”
Cat Food ”
を唄った経験はあるものの、2曲ともレイクのナンバーというより、クリムゾンのナンバーとして認知されている。 「プログレ界の唄えるベーシスト」という点では全く被ってしまうレイクのナンバーを唄わせるという発想は遠慮してもらいたかった。
ま、ウェットンが断ればいいだけの話なんだけど。
(追加:2000年2月10日)
(更新:2006年2月10日)
2000
The Very Best Of Asia - Heat Of The Moment ( 1982-1990 ) : ASIA
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突如リリースされたウェットン在籍時のエイジアのベスト・アルバム。
『 Now & Then 』
が活動再開を意図してリリースされたものであったことを踏まえると多少寂しい気もするが、選曲については文句無しにベスト。 しかもシングル・バージョン
( ” Sole Survivor ”、” Here Comes The Feeling ”、” Don't Cry ” )とシングルB面 ( ” Day Light ”、”
Lying To Yourself ”、” Ride Easy
” )
も収録されており、高い金払って新宿で購入した私のシングルはどうなるの、と思わず文句を言いたくなるほどの至れり尽くせりの選曲。
ウェットンが今のソロでエイジアの曲を演奏してライブ・テイクをリリースするのは気にくわないが、このアルバムは好きだ。 ただ売れそうもないのが残念だけどね。
(追加:2000年6月25日)
Welcome To Heaven : John Wetton
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Vocals, 12-string guitar, bass guitar, keyboards, Bass, Rikenbaker bass
ウェットン3年振りのスタジオ・レコーディングによるソロ・アルバム。
『 Battle Lines 』、『 Arkangle 』
に続く3部作の完結編、とは謳っているものの、後付けの思いつきと思われる。
アルバム前半のポップスは中途半端ながらも楽しむことができるが、、後半のバラード・セクションはちょっとつらい。 バラードの曲数を減らして、かつアルバムの中にちりばめていたら、もう少し聴きやすくなったと思う。 とは言え、個人的には
『 Arkangle 』 より楽しむことができた。
フリップとマクドナルド参加の ” E-SCAPE
” と、リンゴ・スターと共作してハケットが参加している
” Real World ”
がウリなんだろうけど、正直なところ2曲とも地味。 また、ボーナス・トラックは残念ながら没テイク。
(追加:2000年12月25日)
Live In The Hood / Qango
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Lead Vocal, Bass, Guitar
1999年の 「
エイジアこけてウェットン単独公演
」時にウェットンが活動を明らかにしたクアンゴは、ウェットンとパーマーによるニュー・バンドなどでは決してなく、ウェットン・バンドにパーマーが客演してELPの曲も演奏するようになりました、程度のもの。 ウェットンに昔程のベースの演奏能力がないこと、声が出ないことは既に明らかなことなのだが、パーマーのドラムもここまでノリが悪くなっているとは正直驚きものである。 これをウェットンの影響とまではいいたくないけどね。
クアンゴのスタジオ・アルバムは果たしてリリースされるのであろうか? このまま日本公演、アコースティック・バージョンと10枚位のライヴ・アルバムがリリースされたあげくに、スタジオ・レコーディングないまま自然消滅しそうな気がする...
(追加:2000年8月10日)
一応3年たったので律儀に記載しておきます。 幸いなことにライヴ・アルバムは乱発されていませんが、想像通りスタジオ・レコーディングも行われていません。
(追加:2003年8月10日)
Classical Music and Popular Songs : Martin Orford
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現ウェットン・バンドでキーボードを担当しているマーティン・オーフォードのソロ・アルバムに、IQやジャディスといったなんだかよくわからないマーティン・オーフォードのバンドのメンバーとともにウェットンは律儀に参加、どうでも良いような曲で、どうでも良いヴォーカルを担当している。
アルバムの出来具合自体についてはコメントしにくいが、IQやジャスディスというバンドをよくわからないままでいても人生全く問題なく過ごせる、とだけは言い切ることができる。
” Quilmes ” や ” Tatras ”
は、ウェットンのライヴでも演奏され、ライヴ・アルバムにも収録されている曲。
(追加:2001年1月10日)