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Adrian Belew Discography / the 2010s

2011

Adrian Belew'e e for Orchestra performed by the Metropole Orkest  conducted by Jules Buckley  guest soloist : Adrian Belew

  1. a
  2. b
  3. c
  4. d
  5. e

2010年にエイドリアン・ブリューがエイドリアン・ブリュー・パワー・トリオ編成でのスタジオ・ライヴで発表した 『 e 』 を、オーケストラと再演した作品。
所謂ロック系作品がオーケストラと共演される場合、オーケストラによる演奏とバンド形式での演奏のパートの殆どが分かれていて、同時に演奏しているパートは僅かというのが多いのだが本作品は違う。 最初から最後まで完コピを目指すかのような共演を果たしている。
相当のリハーサルを行ったことが単なる企画モノに終わらなかった理由だと思うのだが、元々の 『 e 』 を聴き込んでいなかったため、その凄さを理解するのに時間がかかってしまった。
尚、指揮者こそ異なるが Metropole Orkest は、ロバート・フリップのサウンドスケイプス作品をオーケストラで再現した 『 The Wine Of Silence 』 でも演奏をしている。
(追加:2022年12月25日)

 

2013

Hesitation Marks : Nine Inch Nails

  1. The Eater Of Dreams
  2. Copy Of A
  3. Came Back Haunted
  4. Find My Way [ Additional Backing Vocals And Outro Electronics ]
  5. All Time Low [ Guitar ]
  6. Disappointed
  7. Everything [ Additional Backing Vocals And Outro Electronics ]
  8. Satellite
  9. Various Methods Of Escape [ Additional Guitar Treatments ]
  10. Running
  11. I Would For You [ Additional Backing Vocals ]
  12. In Two [ Outro Guitar ]
  13. While I'm Still Here
  14. Black Noise

エイドリアン・ブリューが参加しているナイン・インチ・ネイルズの最新作。
本作品がリリースされる直前、ブリューは参加予定であったナイン・インチ・ネイルズの2013年、2014年のライヴへの不参加を表明している。 タイミングからしてこれを、再活動クリムゾンへの参加と解釈し淡い期待を持ったりしたのだが、残念な結果に終わってしまった。
本作品におけるブリューは、参加曲数が多い割にはその活躍度は高くない。 正に、色々試してみたけど結果が出ない状態であり、この辺りがツアー不参加に繋がったと考えるのが、やはり正しい。
(追加:2014年11月10日)

 

2014

Dust : Adrian Belew

  1. Intro To Something
  2. What Do You Know ( Complete Version )
  3. Happy Guy
  4. One Time ( Personal Demo )
  5. Hawaiian Cowboys
  6. Big Blue Sun ( Remix )
  7. Pygmies
  8. Neptune Pool
  9. Shoe Salesman
  10. Superboy
  11. Collage For Girl With Clouds
  12. Still Life With Dobro ( Reduction )
  13. Neurotica ( Vocal Only )
  14. Duck Funk Symphony
  15. Antarctica
  16. P Type ( Remix )
  17. Postcard From Holland ( Demo )
  18. Peas

エイドリアン・ブリューの発掘音源集。
古くは70年代のものから90年代まで、ソロでのデモ音源、ベアーズのデモ音源、クリムゾンの楽曲のヴォーカル・パートのみとか、ヴァラエティに富み過ぎていて一貫性はない。 例えて言うならば、ブリュー楽曲にフォーカスした Mr. Stormy's Monday Selections といった趣である。
ただギター・シンセサイザーに大振りしたアヴァンギャルドな楽曲は含まれておらず、全体としては聴きやすい内容となっている。 Dust という一見自虐的なアルバム・タイトルにもかかわらず、ブリューにしてみれば引き出しの多さというより深さを示したかったのかもしれない。
(追加:2022年12月25日)

 

2016

Flux : Adrian Belew   volum one    New!

  1. Drop Shadow
  2. ICTHRUU
  3. Shoe Fries
  4. Chicken Booby
  5. Head Shots
  6. Barnyard On Mars
  7. Life Will Bite You ( In Your Sleep )
  8. Time Is A Typewriter
  9. Delicious Nutritious Fishes
  10. Rong!
  11. A Million Years
  12. Bubblegum, You Need It
  13. Beastly Bartford
  14. Punctuated Equilibrium
  15. Platform 15
  16. Rocket Ship
  17. Rubber Pizza
  18. Life's Little Hiccups
  19. Neutrino Raindrops
  20. Dinosaurs In My Trees
  21. One More Day
  22. Mustard Seed
  23. Back In The Day
  24. Serious Laughter
  25. Somewhere ( version 2 )
  26. Will Solo For Food
  27. A Happy Cowboy
  28. Fly Notion
  29. ICTHRUU ( snippet )
  30. Picture Show
  31. Gothra!
  32. Two Kotos
  33. Paperclip Trombone
  34. But I Said I Don’t Know What I Said
  35. Euchre
  36. Cowboys And Oboes
  37. Submit
  38. Fluffy Munchkin
  39. Inlet Harbor
  40. Life's Little Mini-Series
  41. Vertigo
  42. VentureLand
  43. Sunspots
  44. Idiom

written and performed by Adrian Belew

produced by Adrian Belew and Daniel Rowland

エイドリアン・ブリューの Webサイトから発売されている作品で、ブリューの個人ストックから44曲が収録されている。
5秒の曲から3分半の曲まで、効果音のようなインストからヴォーカルものまで、アィディア・レベルのものからアレンジまで完成しているものまで、複数の両極端が混在している。 ただ興味深いのは、マイナスと思える極端の方がつまらないとかプラスと思える極端の方が面白いということではないし、中庸が一番と感じられるようなこともなく、全体を通して楽しむことができる。
ブリューの多様性はアルバム毎に方向性を変えて提示されるよりも、本作品のようにごった煮状態でそのまま提示してくれた方が楽しめることが判った。
(追加:2025年7月25日)

 

2017

Flux   volume two : Adrian Belew    New!

  1. Pisgetti
  2. Shopping For Euphoria
  3. Return Of Gothra
  4. Peep
  5. Cops And Gobblers
  6. Azure
  7. Chromatique
  8. Would It Matter?
  9. A Bug In A Puddle
  10. Cricket Anyone?
  11. Breaktime
  12. I Thought I Was Wrong
  13. The Remote Control Tarantula
  14. Spilt Milk
  15. Emir Fassad
  16. Life's Little Miseries
  17. VentureLand Companion
  18. Forgot To Breathe
  19. Elastic Properties
  20. Comma
  21. VentureLand Acoustic Companion
  22. Citrus
  23. You Never Know
  24. Gravity
  25. No One Left To Impress
  26. Rocketship ( piano horus )
  27. A Nut For A Jar Of Tuna
  28. Chester
  29. The Lesser Of Two Equals
  30. Shakey The Tweeter
  31. Ronger!
  32. The One True Chicken
  33. Head And Heart
  34. Summerhouse
  35. Two Pianos
  36. Light As A Feather
  37. Pieces On The Beach
  38. Ooze
  39. In The Scheme Of Things ( v.2 )
  40. Shaved Chocolate
  41. Y Knot
  42. Evening Symphony
  43. Now Is The Time To Say Now
  44. Wrong Door
  45. Light Ship
  46. Reversolution
  47. The Rules Of Engagement
  48. Sunny Beach
  49. Bonfire
  50. Bunny Slippers

written and performed by Adrian Belew

『 Flux 』 シリーズの第2団。 何でも入れちゃう、というコンセプトは1枚目と同じである。
2014年にエイドリアン・ブリューは 『 Flux 』 という同名のアプリを iPhone と iPod 向けにリリースしていた。 「music that is never the same twice!」というコンセプトの元一度再生した曲が分解され別な形で再構成するインタラクティブなアプリとのことなのだが、仕組みとアウトプットは違ってもそのコンセプト自体はイーノが称え続けているものと大きな違いはなかった。
最終的には 『 Flux 』 用の全音源をCD化する予定なのでそれをシャッフル・モードで再生してほしいとのことなのだが、そこまで実行し続ける人はいないのではないかと思う。
(追加:2025年7月25日)

 

Gizmodrome : Gizmodrome

  1. Zombies In The Mall
  2. Stay Ready
  3. Man In The Mountain
  4. Summer's Coming
  5. Sweet Angels ( Rule The World )
  6. Amaka Pipa
  7. Strange Things Happen
  8. Ride Your Life
  9. Zubatta Cheve
  10. Spin This
  11. I Know Too Much
  12. Stark Naked

Vocals    Gizmodrome
Keyboards    Vittorio Cosma
Guitar    Adrian Belew
Bass    Mark King
Drums    Stewart Copeland

キング・クリムゾン、ポリス、PFM、レベル42(所有しているメディア数の多い順)のメンバーによるギズモドロームの作品。
エイドリアン・ブリューとステュアート・コープランドという2カードは個人的には魅力的だが、作品としての面白味は無い。 パーマネントの活動を行うとは思えないプロジェクトであったが実際短期間の活動で終了している。 人前で演奏したい、できれば自分の曲を演奏したい、という欲求を満たすことが、最初から念頭にあったと思われる。
ブリューに限っても、その演奏は想像の域を超えたサプライズは無い。 バンド形式にこだわるのならベアーズの活動をもっと極めてもらいたかった。 CDの売上、ツアーでの収入はギズモドロームの方がはるかに多かったのだろうが。
(追加:2021年4月10日)

 

2020

A Romantic's Guide to King Crimson : The Mastelottos

  1. Two Hands
  2. Matte Kudasai
  3. Heartbeat
  4. Moonchild  [ Guitar snip - Bobby Fripp ]
  5. Inner Garden
  6. One Time ( Eyes Wide Open )  [ Simmons Percussion - Dr. Bruford ]
  7. Peace
  8. Book Of Saturday
  9. Exiles
  10. Elephant Talk
  11. People  [ Guitar snip - The Twang Bar King ]
  12. Sleepless

マステロット夫妻によるキング・クリムゾンのカヴァー集。
アーバンでジャージーな、などと書き始めると否定的に捉えられてしまうが、音の第一印象はそんな感じである。 多分本作品を正しく味わうためにはジャズについてそれなりの造詣が必要なんだと思う。 なので個人的には本作品を聴くシチュエーションになかなか恵まれない。
クリムゾン観点からだけでみると、選曲は多岐に渡っており、マステロットが参加していない時期の楽曲もカヴァーされているのは意外である。
また ” One Time ( Eyes Wide Open ) ” にはマステロットとブルッフォードによる1995年のレコーディング音源が使われているとクレジットされている一方、” Moonchild ” のフリップと、”People ” のブリュー(「The Twang Bar King」はブリューのソロ・アルバムのタイトル)のギターについてはレコーディング情報が記載されておらず、「snip」という記載からサンプリングされているだけと思われる。
(追加:2021年10月10日)