” Book Of Saturday ”
では、相変わらずフリップの多彩なバッキングを楽しむことができる。 ブルーフォードがハイハットを微妙にずらしながら演奏しているのも面白いが、それでもちゃんと唄えるウェットンはやはり凄い。
” Fracture ” は、『 Starless And Bible Black 』
収録のテイク。 スタジオでのダビングが、ソロをとる楽器よりも装飾音に多く施されていることがわかり興味深い。
” The Night Watch ” は、『 Starless And Bible Black 』
ではイントロ・パートしか採用されていなかったが、ここでは全編収録されている。 そのためライナーでシングルトンが記述している通り、後半のメロトロン・パートののっけでメロトロンが故障する際のノイズまでそのまま再現されている。 そのままメロトロンの代わりにエレピを弾くクロスはとてもいたいけである。 なぜフリップのメロトロンで演奏させてもらえなかったのだろうか。 ラストのクロスのヴァイオリン・ソロのバックでフリップが自分用のメロトロンを演奏していることから、2台とも故障したわけではないのに。 クロスの手垢が付くのが嫌だったのか。
” Improv : Starless And Bible Black ” は、『 Starless And Bible
Black 』 収録のテイク。 『 Starless And Bible Black 』
でのライヴ音源には、作曲された曲 (” The Night Watch ” や ”
Fracture ”) とインプロ (” Trio ” や ” Starless And Bible Black ”)
の2種類が使用されていることを、本曲のタイトルでご丁寧に再説明していることになる。
” Improv : Trio ” は、『 Starless And Bible Black 』
収録のテイク。 完全収録されたありがたみがわからない私は似非クリムゾン・ファンなのであろうか。
” Improv : The Fright Watch ”
は、ライヴでおきまりの次曲の前のインプロ。 メロトロンやギター以上にベースが大活躍するのだが、如何せんその音がヴリヴリというよりはプリプリした音でちょっと残念。
前曲からそのままなだれ込む ” The Talking Drum ”
は、『 The Essential King Crimson : Frame By Frame 』
収録バージョンの別リミックス。 音的な違いはあまりわからないが、『
The Essential King Crimson : Frame By Frame 』 では、” Improv : The Fright Watch ”
のラスト約2分を含めていた。
” Larks' Tongues In Aspic ( Part II ) ”
は、ミス・ピッキングが散在するものの、バンドとしてのまとまり方はピカイチの出来具合。 あと一歩行き過ぎると平坦すぎてつまらなくなる可能性があるほどのこなれた演奏ではあるが、緊張感は見事に維持されている。
” 21st Century Schizoid Man ”
では、主導をとっているのは主にウェットン。 バッキングにおいてはメロディアスなベースをヴリヴリ言わせるは、ソロ・パートも長めで満腹状態。 ウェットンに扇情されたかのように、ブルーフォードも抜けるようなスネアをスコンスコン手数多く叩いている。 フリップが目立たなくなる程、リズム隊の演奏は素晴らしい。
ラストにはフリップ&イーノの ” The Heavenly Music Corporation ”
が差し込まれている。