Mars ( Holst arr. Fripp, Lake, McDonald, Giles, Sinfield ) / マーズ Bonus Track:
Band reunion meeting ( Epitaph Playback, London March 15, 1997 ) /
バンド・リユニオン・ミーティング
21st Century Schizoid Man : Instrumental version ( Morgan Studios June
12, 1969 ) ( Fripp, Lake, McDonald, Giles, Sinfield ) / 21世紀のスキッツォイド・マン(インストゥルメンタル・ヴァージョン)
Robert Fripp - guitar
Ian McDonald - flute, saxophone, mellotron, vocal
Greg Lake - bass guitar, lead vocal
Michael Giles - drums, percussion, vocal
Peter Sinfield - words and illumination
本作品は、本来 King Crimson Collectors' Club
の12作品目としてして2000年にリリースが予定されていたが、レイク(と噂されている)の許可がなかなか下りず、2002年にリリースされている。
7月5日にローリング・ストーンズを主催にロンドンのハイド・パークで行われたライヴは、脱退直後のブライアン・ジョーンズの死亡により急遽その追悼の主旨が加わったこともあり、50万人(正確な数字は不明)も集客されている。 クリムゾンは、サード・イヤー・バンドに続き2番目に演奏を行っており、前座の1バンドとしての演奏ということもあって各曲はコンパクトにまとめられている。
ボーナス・トラックには、トニー・クラークをプロデューサーに失敗に終わったレコーディングから
” 21st Century Schizoid Man ”
のインスト・ヴァージョンを収録している。
日本では、『 The Collectors' King Crimson Volume 7 』
の1作品として、ユニバーサルに移籍したにも拘わらず従来と同じパッケージでリリースされたている。 モノクロのジャケットが薄い青緑に着色されているだけで、楽曲には編集による違いはない。
” 21st Century Schizoid Man ”
は、ギター・ソロが中途半端でフリップ色は濃くない初期ヴァージョンの演奏。 全体に演奏はぎこちなく、野外で数十万人をも前に演奏した経験のないメンバーの緊張感がよく伝わってくる。
” In The Court Of The Crimson King ”
は、他のライヴ音源と同じく、スタジオ・テイクとほぼ同じアレンジ。 フリップ主導でアレンジが変更されていく前曲と、マクドナルド主導で最後までアレンジが変更されなかった本曲が連続して演奏されているところが興味深い。
” Get Thy Bearings ”
では、中間部においてマクドナルドのサックス・ソロの後、フリップによるカッティングを中心としたつまらないインプロ・パートにつながるが、幸いなことに短時間で終了する。
” Mars ”
は、演奏時間を極端に短くした演奏。 前2曲を割愛してでも長尺演奏を披露した方が、観客へのインパクトは大きかったと思うのだが。
” Band reunion meeting ” は、『 Epitaph 』
のボックス・セットがリリースされた時のもの。 下品に盛り上がる会話が、年齢を感じさせて淋しい。
” 21st Century Schizoid Man : Instrumental version ”
は、モーガン・スタジオで収録されたもの。 リズム隊の演奏は後のアルバム・テイクとほぼ同じだが、フリップとマクドナルドのソロは格好悪い。 フリップがライナーにおいて、ガイド・ソロであって、「proper」なソロをレコーディングするつもりであったと言い訳しているのがもの悲しい。
とはいえ、いままで全く謎に包まれていたモーガン・スタジオでのレコーディング内容が明らかになった意義は大いにある。 コレクターズ・クラブとして今後もこのような作品をリリースし続けてほしいと思う。